2012年08月31日
伊藤知事への申し入れ書 南大隅町・最終処分場の件
鹿児島県伊藤知事 殿
2011年東北大震災による汚染土壌を鹿児島県内へ受入れ拒否表明を求める
申入れ書
2012年8月29日 子どもを放射能から守る会かごしま
事務局 小櫻 真弓
趣旨
2012年8月23日、TBSの全国ニュースで、福島の原発事故による放射性物質に汚染された土などを捨てる最終処分場の有力候補地として、南大隅町の名前がでました。
南大隅町の住人ですら「耳に水」「知らなかった」と、この報道に驚きを隠せませんでしたが、この背景には、下記のような経緯があります。
2006年7月21日の定例記者会見で、「宇検村が高レベル放射性廃棄物の公募を検討している」という報道にたいし、伊藤知事は「高レベル放射性廃棄物の最終処分は、まだ技術的に納得できるところまでいっていない。最終処分をどうするかはもう少し時間がかかる」と発表。
しかし、南大隅町は、8ヵ月後の2007年3月20日に、NUMOを呼び高レベル放射性廃棄物処分場の概要り応募に伴う交付金の説明を受け、同町には検討を続ける意思があること、また産廃処分場としてでも採用されたいとの考えを示しました。
このようιと、南大隅町は放射性廃棄物の受入に強い関心をもっている事実があります。
鹿児島は自然豊かな土地で、農業、漁業、畜産等の第一次産業が盛んな土地であり食料供給基地でもあります。また福島第一原発からも遠く離れていますので原発事故由来の放射性物資も微量しかありません。
私たちは、この鹿児島で安心して暮らすことが出来ていますが、汚染土壌を受入れる事となればこの安心も打ち砕かれてしまいます。
汚染土壌はセシウム以外の放射性物質も多く含まれ、厳重に保管となっても、何百万年も管理し続ける事となり、どのような形で漏れ出すかもわかりません。
このような汚染土壌を受入れることほぐ一部地域の問題ではなく鹿児島県全体の風評被害をまぬがれません。
鹿児島を守り、この緑豊かな土地を子どもたちに継承していくためには、この問題を各自治体にまかせるのでではなく、鹿児島県全体の問題として考えることが重要です。
以下のように申入れします
鹿児島県は東北大震災による汚染土壌を鹿児島県内へ受入れないと正式に表明してください。
2011年東北大震災による汚染土壌を鹿児島県内へ受入れ拒否表明を求める
申入れ書
2012年8月29日 子どもを放射能から守る会かごしま
事務局 小櫻 真弓
趣旨
2012年8月23日、TBSの全国ニュースで、福島の原発事故による放射性物質に汚染された土などを捨てる最終処分場の有力候補地として、南大隅町の名前がでました。
南大隅町の住人ですら「耳に水」「知らなかった」と、この報道に驚きを隠せませんでしたが、この背景には、下記のような経緯があります。
2006年7月21日の定例記者会見で、「宇検村が高レベル放射性廃棄物の公募を検討している」という報道にたいし、伊藤知事は「高レベル放射性廃棄物の最終処分は、まだ技術的に納得できるところまでいっていない。最終処分をどうするかはもう少し時間がかかる」と発表。
しかし、南大隅町は、8ヵ月後の2007年3月20日に、NUMOを呼び高レベル放射性廃棄物処分場の概要り応募に伴う交付金の説明を受け、同町には検討を続ける意思があること、また産廃処分場としてでも採用されたいとの考えを示しました。
このようιと、南大隅町は放射性廃棄物の受入に強い関心をもっている事実があります。
鹿児島は自然豊かな土地で、農業、漁業、畜産等の第一次産業が盛んな土地であり食料供給基地でもあります。また福島第一原発からも遠く離れていますので原発事故由来の放射性物資も微量しかありません。
私たちは、この鹿児島で安心して暮らすことが出来ていますが、汚染土壌を受入れる事となればこの安心も打ち砕かれてしまいます。
汚染土壌はセシウム以外の放射性物質も多く含まれ、厳重に保管となっても、何百万年も管理し続ける事となり、どのような形で漏れ出すかもわかりません。
このような汚染土壌を受入れることほぐ一部地域の問題ではなく鹿児島県全体の風評被害をまぬがれません。
鹿児島を守り、この緑豊かな土地を子どもたちに継承していくためには、この問題を各自治体にまかせるのでではなく、鹿児島県全体の問題として考えることが重要です。
以下のように申入れします
鹿児島県は東北大震災による汚染土壌を鹿児島県内へ受入れないと正式に表明してください。
2012年08月31日
8/26天文館街宣行動→茶話会ご報告
「街宣行動@天文館ビラくばり」 & 「ちょっと寄ってこう会」8月26日レポート
(報告者:橋口由布子)
怒涛のような一週間、今日はもう定例の金曜日。
8月26日の「天文館でのビラまき」&「寄ってこう会」のご報告が遅くなってしまいました。どうぞお許し下さいね。
◆「街宣活動@天文館ビラ配り」はじめ!
天文館に、約20名が集合です。
岩井哲代表は、いつものように朗々とした演説で、
南大隅のこと、川内原発の再稼働停止のこと、道ゆく人々に訴えました。
谷口さんの「原発くん音頭♪」の美声は、電車や車の音に負けない勢いでした。
「♪~原発デモだよ大集合
じいちゃんもばあちゃんも大集合
みんないつまで黙っている?
そろそろガツンと言ってやって~♪」
◆警察がやってきた!
突然、女性、男性二人の警察官が私たちの所にやってきました。
近寄るというよりは、走り寄る、という勢いでした。
皆が一瞬、眉をひそめて成り行きを見守りました。
「タカプラ(街宣活動していた辻にあるビルの名前)の許可はきちんと取りましたか?」
「ビラを配るのには、きちんと申請して許可を取らないとダメだ。」
???いったい、なんでしょうか。警察のチグハグな言い分は。
半分は間違っていないとしても、半分は無茶苦茶で、呆れて話になりません。
そんな無知を晒し、単なる言いがかりを付けて、彼らは恥ずかしくないのでしょうか。
私たちは、あくまで法の認める「表現の自由」の権利でこの活動を行っています。
原則、チラシ配りは届出をするものだ、ということは知っています。しかし、駅頭など、届け出なく配布していることが多々あります。むしろ、届け出ない方が普通です。
第一に、届出を要すること自体が「表現の自由」との関係で逆に問題になりえます。
不当な介入ともとられかねません。
例えば今回は、タカプラの敷地内はまずいですが、一歩敷地内から道路に出ていれば、タカプラの管理者が禁止する権利はありません。警察には、「通行者の邪魔にならないようにして下さい」と言われるくらいなら納得できますが。
仮に、警察がビラ配布すべてに届出を求めるとします。そんな馬鹿なことを言い出したら、その日に広告のビラ配りしている天文館はおろか、日本中の多くのお店が罰せられることになるではありませんか。
つまり、これは、「私たちだから」起こったことなのです。
お気づきの通り、先週の金曜日から、急に県庁前デモの警備が厳しくなりました。
敵は、私たちが何か失態を晒すのを待っています。
例えば、カッとして暴力行為に及ばないか、公務執行妨害をしないか、
私たち市民の声を潰す目的で、何らか失敗のしっぽを掴もうとして必死なのです。
私たちを失敗に誘い込もうと誘導しています。
(自分がカッとなりやすい自覚のある薩摩男児のみなさん!注意して下さいね!)
監視の目が厳重になったのは一因は、南大隅の件が絡んでいるせいかもしれません。
それに、何より、官邸前をスタートに、全国に広がる普通の市民の声が、すぼまるどころか、
どんどんデモ開催の場所が増え、原発停止を求める声が広がってゆく、
首相官邸は、各原発推進県庁は、平静を装っていますが、
実は私たち普通の市民が怖くて仕方ないのです。
そう、みなさん、ここで手を緩めてはいけません。
大らかに、和やかに、楽しく!例え長い時間がかかっても、「全ては気付き」なのです。
真実に気付けば、きっと、みんなが私たちと同じことを思うはず。
まだ気付いていない人々に、真実が伝わるように、
先に気付いた私たちが、頑張ってゆきましょう!
◆何も知らなかった人も、おかしな事態に気付きはじめた!
集まったビラ配り隊メンバーは、電車通りを挟んで左右のアーケイドに分け入り、
市民に声掛けしながら、分散してビラくばりしました。
ニュースを受けてのことでしょう、
「南大隅で起きていることをご存知ですか~?」
という呼びかけに対して反応してくれる人も。
受け取ってくれる市民の方も、普段より多かったように思います。
「何?知りません、教えて下さい、何がどうしたのですか?」
と尋ねる方も。状況を説明すると、
「許せませんね!」と、話を聞き終わった市民のご夫婦。
「どうぞ、お友達にこのことを伝えて下さい。みんなで声を上げましょう!」
と、お伝えしました。
どうか、こうした普通の声の輪が、少しづつ広がりますように。
関連して、個人的な出来事の話を一つ聞いて下さい。
きのう29日、息子の学校のお母さんたちと、学校行事のミーティングがありました。
私は反原発で市民活動していることを、子供の学校でも隠していません。
ですから、その場のお母さん20名ほどに、口々にこんなふうに言われたのです。
それまで知らなかったお母さんも、その場で知って驚いていました。
「南大隅はどうなっているの?大丈夫なの?絶対に許せないよ。」
「なんとか頑張って食い止めて。署名でもなんでのするからね。絶対にイヤ!」
…やっぱり、誰もがショックを受けています。
そりゃそうです。
とくに子供を持つお母さんたちは真剣です。
鹿児島のお母さんたち!
もっともっと、たくさんのお母さんたち!どうぞ目を覚まして!
子どもたちの命を守るのは、やっぱり「お母さん革命」だよ。
◆「ちょっと寄ってこう会」盛会でした!
ビラ配り中、その日はけっこう灰が降っていました。もう、みんなクタクタです。
口の中も、髪の毛も灰かぶりです。眼も痛いです。
典型的な、夏の“THE KAGOSHIMA DAY”でした。
ちょっと遅めのランチをとりながら、
アイス・コーヒーで外気に晒された身体の火照りを冷ましながら、
また、ある人はビール、ある人はワイン片手に。
(鹿児島の人は焼酎だとばかり思っていましたが、Oさんなど、ひたすら赤ワイン)
20名ほどで、とても実りのある話し合いが出来ました。
(会場の吹上荘さん、たいへん御世話になりましたm(__)m)
金曜デモの反省や、改正のご指摘も多く意見があがりました。
すでにFBページで皆様にお伝えした通りですが、
デモ開始時間直後に、もっと人目の多い真砂商店街を経由して回ることになりました。
その他、ご連絡事項もありますが、また県庁前にてお知らせ申し上げますね。
さて、一番の焦点になったのは、やはり南大隅の件。
その場にいたメンバーで、前日南大隅のミーティングに参加したのは谷口さんだけ。
まず、その参加報告から始まりました。
IWJのネット放送でミーティングを視聴していたメンバーもいて、
現場の様子のツイッターや、投稿されたFBでの書き起しを読んだメンバーも多かったので、まずは、みんなで状況を全員で確認しました。
大隅の方半分、あと残りは心配した鹿児島の他市から駆けつけた人々だったということです。90名ほどが集まったようです。
みんなが心配しているのです。当然です。
そんなとき、小川みさこ市議から、今回のような形の、地元以外も関わる反対運動が起こった時に気を付けるべき点に関して、ご自身の経験談を通じ、たいへん貴重なアドバイスを頂きました。北海道の泊原発の反対運動があったとき、外から来た人間がヒートアップしすぎて、地元の有権者たちは混乱して、人々の分裂が起こってしまった、その失敗談です。
確かに、こうした原子力のバックエンドに関わる重要な問題は、その町だけの問題に留まらず、鹿児島県の、九州の、ひいては日本全体の問題であることは疑いもありません。
周辺の都市の私たちも、さまざま良策、賢策を真剣に模索検討、南大隅のことを食い止めるために頑張らねばなりません。
しかし、やはり、何と言っても、最終的には地元の方々こそが第一の当事者であること、
そして、私たちが出来るのは、そこに寄り添った「後方支援」であるので、必要援助やアドバイスは「地元の気持ち」を大事にしなければ成立しない、
その「地元の気持ち」を大事にするという点を外さない、その限りにおいては、
例えば役場に電話したり、小さなことでも、みんなで出来ることはドンドンしよう。
何か地元に提案があれば、押しつけにならぬよう注意しながらプレゼンしてゆこう。
また、大隅を間接的に助けることになる、後方部隊が単独で動ける条例なども可能であれば検討してみよう。
「寄ってこう会」は、このとても大事な要点を確認して、閉会となりました。
(肥後さん、8月25日大隅ミーティングにお出かけの皆さま、本当にお疲れさまでした。)
そして、視察&現地の方々との交流の場となる、来る9月9日のバス・ツアー。
いつも、県庁前ではみなさんと短い時間しかお話ができませんが、
バス・ツアーでは、多くの方々と長い時間ご一緒できます。
色々な話をしながら、時間を共有することも楽しみの一つです。
――さあ、私たちの美しい大隅の自然を見に行きましょう。
(報告者:橋口由布子)
怒涛のような一週間、今日はもう定例の金曜日。
8月26日の「天文館でのビラまき」&「寄ってこう会」のご報告が遅くなってしまいました。どうぞお許し下さいね。
◆「街宣活動@天文館ビラ配り」はじめ!
天文館に、約20名が集合です。
岩井哲代表は、いつものように朗々とした演説で、
南大隅のこと、川内原発の再稼働停止のこと、道ゆく人々に訴えました。
谷口さんの「原発くん音頭♪」の美声は、電車や車の音に負けない勢いでした。
「♪~原発デモだよ大集合
じいちゃんもばあちゃんも大集合
みんないつまで黙っている?
そろそろガツンと言ってやって~♪」
◆警察がやってきた!
突然、女性、男性二人の警察官が私たちの所にやってきました。
近寄るというよりは、走り寄る、という勢いでした。
皆が一瞬、眉をひそめて成り行きを見守りました。
「タカプラ(街宣活動していた辻にあるビルの名前)の許可はきちんと取りましたか?」
「ビラを配るのには、きちんと申請して許可を取らないとダメだ。」
???いったい、なんでしょうか。警察のチグハグな言い分は。
半分は間違っていないとしても、半分は無茶苦茶で、呆れて話になりません。
そんな無知を晒し、単なる言いがかりを付けて、彼らは恥ずかしくないのでしょうか。
私たちは、あくまで法の認める「表現の自由」の権利でこの活動を行っています。
原則、チラシ配りは届出をするものだ、ということは知っています。しかし、駅頭など、届け出なく配布していることが多々あります。むしろ、届け出ない方が普通です。
第一に、届出を要すること自体が「表現の自由」との関係で逆に問題になりえます。
不当な介入ともとられかねません。
例えば今回は、タカプラの敷地内はまずいですが、一歩敷地内から道路に出ていれば、タカプラの管理者が禁止する権利はありません。警察には、「通行者の邪魔にならないようにして下さい」と言われるくらいなら納得できますが。
仮に、警察がビラ配布すべてに届出を求めるとします。そんな馬鹿なことを言い出したら、その日に広告のビラ配りしている天文館はおろか、日本中の多くのお店が罰せられることになるではありませんか。
つまり、これは、「私たちだから」起こったことなのです。
お気づきの通り、先週の金曜日から、急に県庁前デモの警備が厳しくなりました。
敵は、私たちが何か失態を晒すのを待っています。
例えば、カッとして暴力行為に及ばないか、公務執行妨害をしないか、
私たち市民の声を潰す目的で、何らか失敗のしっぽを掴もうとして必死なのです。
私たちを失敗に誘い込もうと誘導しています。
(自分がカッとなりやすい自覚のある薩摩男児のみなさん!注意して下さいね!)
監視の目が厳重になったのは一因は、南大隅の件が絡んでいるせいかもしれません。
それに、何より、官邸前をスタートに、全国に広がる普通の市民の声が、すぼまるどころか、
どんどんデモ開催の場所が増え、原発停止を求める声が広がってゆく、
首相官邸は、各原発推進県庁は、平静を装っていますが、
実は私たち普通の市民が怖くて仕方ないのです。
そう、みなさん、ここで手を緩めてはいけません。
大らかに、和やかに、楽しく!例え長い時間がかかっても、「全ては気付き」なのです。
真実に気付けば、きっと、みんなが私たちと同じことを思うはず。
まだ気付いていない人々に、真実が伝わるように、
先に気付いた私たちが、頑張ってゆきましょう!
◆何も知らなかった人も、おかしな事態に気付きはじめた!
集まったビラ配り隊メンバーは、電車通りを挟んで左右のアーケイドに分け入り、
市民に声掛けしながら、分散してビラくばりしました。
ニュースを受けてのことでしょう、
「南大隅で起きていることをご存知ですか~?」
という呼びかけに対して反応してくれる人も。
受け取ってくれる市民の方も、普段より多かったように思います。
「何?知りません、教えて下さい、何がどうしたのですか?」
と尋ねる方も。状況を説明すると、
「許せませんね!」と、話を聞き終わった市民のご夫婦。
「どうぞ、お友達にこのことを伝えて下さい。みんなで声を上げましょう!」
と、お伝えしました。
どうか、こうした普通の声の輪が、少しづつ広がりますように。
関連して、個人的な出来事の話を一つ聞いて下さい。
きのう29日、息子の学校のお母さんたちと、学校行事のミーティングがありました。
私は反原発で市民活動していることを、子供の学校でも隠していません。
ですから、その場のお母さん20名ほどに、口々にこんなふうに言われたのです。
それまで知らなかったお母さんも、その場で知って驚いていました。
「南大隅はどうなっているの?大丈夫なの?絶対に許せないよ。」
「なんとか頑張って食い止めて。署名でもなんでのするからね。絶対にイヤ!」
…やっぱり、誰もがショックを受けています。
そりゃそうです。
とくに子供を持つお母さんたちは真剣です。
鹿児島のお母さんたち!
もっともっと、たくさんのお母さんたち!どうぞ目を覚まして!
子どもたちの命を守るのは、やっぱり「お母さん革命」だよ。
◆「ちょっと寄ってこう会」盛会でした!
ビラ配り中、その日はけっこう灰が降っていました。もう、みんなクタクタです。
口の中も、髪の毛も灰かぶりです。眼も痛いです。
典型的な、夏の“THE KAGOSHIMA DAY”でした。
ちょっと遅めのランチをとりながら、
アイス・コーヒーで外気に晒された身体の火照りを冷ましながら、
また、ある人はビール、ある人はワイン片手に。
(鹿児島の人は焼酎だとばかり思っていましたが、Oさんなど、ひたすら赤ワイン)
20名ほどで、とても実りのある話し合いが出来ました。
(会場の吹上荘さん、たいへん御世話になりましたm(__)m)
金曜デモの反省や、改正のご指摘も多く意見があがりました。
すでにFBページで皆様にお伝えした通りですが、
デモ開始時間直後に、もっと人目の多い真砂商店街を経由して回ることになりました。
その他、ご連絡事項もありますが、また県庁前にてお知らせ申し上げますね。
さて、一番の焦点になったのは、やはり南大隅の件。
その場にいたメンバーで、前日南大隅のミーティングに参加したのは谷口さんだけ。
まず、その参加報告から始まりました。
IWJのネット放送でミーティングを視聴していたメンバーもいて、
現場の様子のツイッターや、投稿されたFBでの書き起しを読んだメンバーも多かったので、まずは、みんなで状況を全員で確認しました。
大隅の方半分、あと残りは心配した鹿児島の他市から駆けつけた人々だったということです。90名ほどが集まったようです。
みんなが心配しているのです。当然です。
そんなとき、小川みさこ市議から、今回のような形の、地元以外も関わる反対運動が起こった時に気を付けるべき点に関して、ご自身の経験談を通じ、たいへん貴重なアドバイスを頂きました。北海道の泊原発の反対運動があったとき、外から来た人間がヒートアップしすぎて、地元の有権者たちは混乱して、人々の分裂が起こってしまった、その失敗談です。
確かに、こうした原子力のバックエンドに関わる重要な問題は、その町だけの問題に留まらず、鹿児島県の、九州の、ひいては日本全体の問題であることは疑いもありません。
周辺の都市の私たちも、さまざま良策、賢策を真剣に模索検討、南大隅のことを食い止めるために頑張らねばなりません。
しかし、やはり、何と言っても、最終的には地元の方々こそが第一の当事者であること、
そして、私たちが出来るのは、そこに寄り添った「後方支援」であるので、必要援助やアドバイスは「地元の気持ち」を大事にしなければ成立しない、
その「地元の気持ち」を大事にするという点を外さない、その限りにおいては、
例えば役場に電話したり、小さなことでも、みんなで出来ることはドンドンしよう。
何か地元に提案があれば、押しつけにならぬよう注意しながらプレゼンしてゆこう。
また、大隅を間接的に助けることになる、後方部隊が単独で動ける条例なども可能であれば検討してみよう。
「寄ってこう会」は、このとても大事な要点を確認して、閉会となりました。
(肥後さん、8月25日大隅ミーティングにお出かけの皆さま、本当にお疲れさまでした。)
そして、視察&現地の方々との交流の場となる、来る9月9日のバス・ツアー。
いつも、県庁前ではみなさんと短い時間しかお話ができませんが、
バス・ツアーでは、多くの方々と長い時間ご一緒できます。
色々な話をしながら、時間を共有することも楽しみの一つです。
――さあ、私たちの美しい大隅の自然を見に行きましょう。
2012年08月31日
村田光平先生からの 広島でのIPPNW世界大会ご報告
岩井 哲様
8月24日から26日まで広島で開催された核戦争防止国際医師会議主催の第20回世界大会に出席して、既にお届けしたスピーチをしてまいりました。
27日には東京で事故と健康につき国際シンポジウムが開催され、これにも出席いたしました。気付いたことをご報告させていただきます。
特筆に値することは核兵器が不道徳であると同様原発も不道徳であるとの見解が力強く打ち出されたことです。福島の後に広島で今次大会が開催されたことがこの結果をもたらしたといえます。核廃絶達成が民事、軍事を問わない形で実現する可能性が現実味を帯びだしたと感じております。
福島事故への対応ぶりに関し、低線量放射能についての恣意的評価及び放射能汚染による加害国としての罪悪感の欠如に対する国際的批判を前にして、日本の脱原発政策の確立とこれによる名誉挽回が急がれることを改めて痛感いたしました。
1. 8月25日の私のスピーチは大きな反響を呼び、倫理と責任の欠如と原発の関係のところでは議場から拍手が起きました。続くスピーカーの多くが私のスピーチに言及しました。
ところが26日、福島事故の経緯と医療支援に関する全体会議で注目される場面が見られました。スピーカーの鈴木原子力委員長代理より4号機に関し来年中に燃料棒が取り出されるなどの安全を印象付ける発言が見られたほか他、低線量放射線のリスク評価についての福島県立医科大関係者などによる現状容認の発言がありました。議長を務める広島医師会代表が質疑応答の機会を与えることなく閉会しようとしたところ、抗議の声で議場は騒然となりました。
結局、場内よりの最小限の 質問が認められ20ミリシーベルト、100ミリシーベルトの敷居設定の危険性、福島事故後のIPPNWの反原発への方向転換の必要性などが指摘されました。事務局が面目失墜する場面でした。
2.国際シンポジウムでは山下俊一・福島県立医大副学長が甲状腺学会宛に再検査の要請に応じないよう求める文書を出していることに対する怒りの表明が見られました。千葉でも鹿島(?)でも受診を拒否された人からです。田中俊一規制委員長も全く同じ考え方をする人であることが指摘されました。また、昨秋出版された教科書に関して文科省が生徒の健康第一の立場をとらずに放射能の危険性を伝えていないことが厳しく批判されました。恥ずべき事例で、日本の名誉挽回が急がれます。
3.事務局が驚くほど出席者より私のスピーチのテキスト入手の希望が多かったそうです。秋葉前広島市長からは直接に評価のコメントを頂きました。
コロンビア大学のKanter 博士はUN倫理サミットに関心を寄せ早速論文を送ってくれましたが、倫理に関し結論として次の通り尊敬、寛容、相互依存、寛大、普遍的責任、自己抑制の諸原則を挙げてくれました。
So, in conclusion, I believe that if we reframe our issues in a way which
highlights these underlying principles such as: Respect/Tolerance,
Interdependence/Generosity and Universal Responsibility/Restraint, we can
forge an alliance across not only the IPPNW Federation, but organizations
all over the world.
4.IPPNWは福島事故後原発反対の方向に舵を切っており最近は深刻な放射能被害をもたらすウラニウム開発反対の決議をしていますが、ロシア支部、及び日本支部はこれに反対したとのことです。今次世界大会を経て日本支部も方向転換する可能性が確実に高まったと思われます。
5.9月20日に米議会内で行われる議員ブリーフィング集会にこれを主催するHelen
Caldicott's Foundationより私を招待したいとの連絡が28日にありました。検討したいと考えております。
ウクライナ政府がチェルノブイリ事故の犠牲者の数として病気を発症したものを含め260万人(うち子供は60万人)を発表していることが想起されます。今次世界大会でも予想される日本の多数の犠牲者(奇形児含む)の表面化についての発言が多々ありました。原発に対する世論が激しいものとなることが今から予見されます。
2012.8.30 村田光平
8月24日から26日まで広島で開催された核戦争防止国際医師会議主催の第20回世界大会に出席して、既にお届けしたスピーチをしてまいりました。
27日には東京で事故と健康につき国際シンポジウムが開催され、これにも出席いたしました。気付いたことをご報告させていただきます。
特筆に値することは核兵器が不道徳であると同様原発も不道徳であるとの見解が力強く打ち出されたことです。福島の後に広島で今次大会が開催されたことがこの結果をもたらしたといえます。核廃絶達成が民事、軍事を問わない形で実現する可能性が現実味を帯びだしたと感じております。
福島事故への対応ぶりに関し、低線量放射能についての恣意的評価及び放射能汚染による加害国としての罪悪感の欠如に対する国際的批判を前にして、日本の脱原発政策の確立とこれによる名誉挽回が急がれることを改めて痛感いたしました。
1. 8月25日の私のスピーチは大きな反響を呼び、倫理と責任の欠如と原発の関係のところでは議場から拍手が起きました。続くスピーカーの多くが私のスピーチに言及しました。
ところが26日、福島事故の経緯と医療支援に関する全体会議で注目される場面が見られました。スピーカーの鈴木原子力委員長代理より4号機に関し来年中に燃料棒が取り出されるなどの安全を印象付ける発言が見られたほか他、低線量放射線のリスク評価についての福島県立医科大関係者などによる現状容認の発言がありました。議長を務める広島医師会代表が質疑応答の機会を与えることなく閉会しようとしたところ、抗議の声で議場は騒然となりました。
結局、場内よりの最小限の 質問が認められ20ミリシーベルト、100ミリシーベルトの敷居設定の危険性、福島事故後のIPPNWの反原発への方向転換の必要性などが指摘されました。事務局が面目失墜する場面でした。
2.国際シンポジウムでは山下俊一・福島県立医大副学長が甲状腺学会宛に再検査の要請に応じないよう求める文書を出していることに対する怒りの表明が見られました。千葉でも鹿島(?)でも受診を拒否された人からです。田中俊一規制委員長も全く同じ考え方をする人であることが指摘されました。また、昨秋出版された教科書に関して文科省が生徒の健康第一の立場をとらずに放射能の危険性を伝えていないことが厳しく批判されました。恥ずべき事例で、日本の名誉挽回が急がれます。
3.事務局が驚くほど出席者より私のスピーチのテキスト入手の希望が多かったそうです。秋葉前広島市長からは直接に評価のコメントを頂きました。
コロンビア大学のKanter 博士はUN倫理サミットに関心を寄せ早速論文を送ってくれましたが、倫理に関し結論として次の通り尊敬、寛容、相互依存、寛大、普遍的責任、自己抑制の諸原則を挙げてくれました。
So, in conclusion, I believe that if we reframe our issues in a way which
highlights these underlying principles such as: Respect/Tolerance,
Interdependence/Generosity and Universal Responsibility/Restraint, we can
forge an alliance across not only the IPPNW Federation, but organizations
all over the world.
4.IPPNWは福島事故後原発反対の方向に舵を切っており最近は深刻な放射能被害をもたらすウラニウム開発反対の決議をしていますが、ロシア支部、及び日本支部はこれに反対したとのことです。今次世界大会を経て日本支部も方向転換する可能性が確実に高まったと思われます。
5.9月20日に米議会内で行われる議員ブリーフィング集会にこれを主催するHelen
Caldicott's Foundationより私を招待したいとの連絡が28日にありました。検討したいと考えております。
ウクライナ政府がチェルノブイリ事故の犠牲者の数として病気を発症したものを含め260万人(うち子供は60万人)を発表していることが想起されます。今次世界大会でも予想される日本の多数の犠牲者(奇形児含む)の表面化についての発言が多々ありました。原発に対する世論が激しいものとなることが今から予見されます。
2012.8.30 村田光平