2012年08月09日
元駐スイス大使 村田光平先生 書簡
岩井哲様 2012年7月29日
猛暑が続きますがご健勝のことと拝察いたします。
去る1日福島で開催されたエネルギー対策に関する公聴会では一般市民の「福島原発事故を蔑ろにして、
大飯原発の再稼動は容認できない」との切実な訴えが報じられました。
別添の「脱原発を世界に訴える」とする小論を世界に広める決意を新たにしております。
民間事故調の委員長を務められた北澤宏一先生からは「全面的に賛成致します。日本だからこそ、世界に向けて発信していく義務があると思いますし、加害国としての責任があると思います」との力強いコメントが寄せられております。
去る1日国会で田中原子力規制委員長候補は「原子力はコンロールできる」と発言しました。
驚くべき発言です。コントロールできなかったからこそ事故が起きたという事実と矛盾しており、
見識がどうの、人物がどうのという以前の、「理論の破綻」「事実違い」です。
福島第一の事故収拾の現状を全く理解していないことがうかがわれました。
4号機危機をはじめとする事故対応に打つ手がない現状すら認識していないと推測されました。
原発の安全を確保していくとの発言も無責任極まりなく、脱原発政策をあらかじめ排除する姿勢であり
「原子力村」代表といわれるとおりです。「反省」は言葉だけであり誠意は全く感じられませんでした。
国民がこのような人事を許すならば亡国を防げません。この亡国人事に断固反対してまいります。
別掲・添付資料をお送りします。
私の関係するいくつかのグループからは反対の声が次々に送られてきております。
数例を下記致します。
ご自愛をお祈りいたします。
村田光平
記
「原発はコントロールできる、原発の安全を確保していく、
は、野田政権の御用学者であると言われても仕方がない
内容だと断言できますね。
この専門家らしき御仁は、原子力の専門家であっても、
宇宙地球物理学(地震、津波)や放射線医療学(放射能の
人体に与える影響)の専門家ではないと見られ、
専門家の狭い範囲で原発を楽観視していると感じます。
さらに、危険性のある原発に頼らないでも、自然の
有り余るエネルギーを活用するノウハウを知らないので
しょうか。
専門家は、狭い範囲で全体を判断して、大局を誤る
ことがありますが、そのためにこそ総合判断する
政治家、政権の責任は大きいのではないでしょうか。」
猛暑が続きますがご健勝のことと拝察いたします。
去る1日福島で開催されたエネルギー対策に関する公聴会では一般市民の「福島原発事故を蔑ろにして、
大飯原発の再稼動は容認できない」との切実な訴えが報じられました。
別添の「脱原発を世界に訴える」とする小論を世界に広める決意を新たにしております。
民間事故調の委員長を務められた北澤宏一先生からは「全面的に賛成致します。日本だからこそ、世界に向けて発信していく義務があると思いますし、加害国としての責任があると思います」との力強いコメントが寄せられております。
去る1日国会で田中原子力規制委員長候補は「原子力はコンロールできる」と発言しました。
驚くべき発言です。コントロールできなかったからこそ事故が起きたという事実と矛盾しており、
見識がどうの、人物がどうのという以前の、「理論の破綻」「事実違い」です。
福島第一の事故収拾の現状を全く理解していないことがうかがわれました。
4号機危機をはじめとする事故対応に打つ手がない現状すら認識していないと推測されました。
原発の安全を確保していくとの発言も無責任極まりなく、脱原発政策をあらかじめ排除する姿勢であり
「原子力村」代表といわれるとおりです。「反省」は言葉だけであり誠意は全く感じられませんでした。
国民がこのような人事を許すならば亡国を防げません。この亡国人事に断固反対してまいります。
別掲・添付資料をお送りします。
私の関係するいくつかのグループからは反対の声が次々に送られてきております。
数例を下記致します。
ご自愛をお祈りいたします。
村田光平
記
「原発はコントロールできる、原発の安全を確保していく、
は、野田政権の御用学者であると言われても仕方がない
内容だと断言できますね。
この専門家らしき御仁は、原子力の専門家であっても、
宇宙地球物理学(地震、津波)や放射線医療学(放射能の
人体に与える影響)の専門家ではないと見られ、
専門家の狭い範囲で原発を楽観視していると感じます。
さらに、危険性のある原発に頼らないでも、自然の
有り余るエネルギーを活用するノウハウを知らないので
しょうか。
専門家は、狭い範囲で全体を判断して、大局を誤る
ことがありますが、そのためにこそ総合判断する
政治家、政権の責任は大きいのではないでしょうか。」
2012年08月09日
脱原発を世界に訴える
脱原発を世界に訴える
平成24年7月29日
村田光平
・1956年頃世界は冷戦の直中にあり、核戦争による滅亡の危機に瀕しておりました。私がある懸賞論文で「世界は全滅の瀬戸際にある」と書いたことを鮮明に思い出します。
・現在世界は福島原発事故の結果、4号機問題が示す如く最悪の事態となれば究極の破局に向かう危機に直面しております。原発事故は最終的に原爆以上の人的、物的被害をもたらす恐ろしいものであることが示されつつあります。
・このように核は軍事利用、民事利用を問わず人類が受容できない惨禍をもたらすものであることが立証されたのです。核の恐ろしさをすべて経験した日本こそ民事、軍事を問わない核廃絶実現に貢献する歴史的使命を帯びるに至ったといえます。
・しかしながら福島事故があたかも無かったかの如く、原発が内外で擁護されております。「福島切捨て」は断じて許せません。今なお17万人を超える避難者を含む被害者の限りなく不幸な立場に立ち、原発につき次のように総括し、内外に発信して行く所存です。
1.原発はその事故がもたらす長期間にわたる被害の甚大さを考えれば原爆よりも恐ろしいものである。平和利用の名称は廃止すべきである。
2.福島事故は最悪の場合には日本のみならず世界の究極の破局に発展し得たことが現実に立証された。その可能性は4号機危機が示す通りいまだ排除されない。この実在する可能性の認識を全世界に広げることが急務となっている。
3.正常な判断に基くならば地震国、津波国の日本に原発が54基も存在することにはならなかった筈である。これを可能にしたのは倫理と責任の欠如である。金をばらまき破局の種を植え付けてきたのである。原発は腐敗と不可分であることが立証された。これは日本に限られたことではない。
4.この倫理と責任の欠如を象徴するのが、解決できない放射性廃棄物の処理である。これは未来の世代の人権を蹂躙するものである。原発輸出および再稼働実施で立証された福島事故後の「原子力村」の巻き返しは不道徳極まりない。放射能汚染による加害国としての国際的責任の自覚の欠如も指摘されている。
5. 福島事故の教訓として世界が脱原発に向かわなければ必ず事故は再発することにつき、日本は世界に警告を発するべきである。8年前に発信した「日本の命運を左右する電力会社」と題する警鐘も、2年前にバーゼルでの核戦争防止の世界大会で発信した「核の大惨事による究極の破局を未然に防ごう」との呼びかけも現実のものとなってしまったことが悔やまれる。
6.事故の及ぶ範囲が世界的規模のものであることからすれば原発を所有しない国も脱原発に向けて発言することが求められる。ドイツ、スイス、イタリアなど脱原発に踏み切った国々はその立場を世界に向けて発信し、民事、軍事を問わない核廃絶の実現に貢献して行くことが強く望まれる。
7.福島事故は母性文化の日本が明治維新後軍国主義という父性文化を取り入れ、戦後も経済至上主義という別の父性文化がこれにとって代わったことがもたらした破局である。父性文化が破局をもたらすことは歴史が立証しており、これを避けるには母性文化が不可欠である。福島事故の教訓は「経済重視から生命重視へ」だと主張する所以である。具体的には現在の力の父性文明から和の母性文明への転換である。
8.福島事故は無限の惨禍をもたらす原発事故というものが人間社会として受容できないものであることを示した。福島事故の最大の教訓はこのような惨禍が派生する可能性はゼロにするべきであるという人類の忘れられた大原則を想起させたことである。この大原則が求めるものは民事、軍事を問わない核廃絶の実現である。上述の母性文明への転換はその前提条件である。
9.現在人類が直面している危機は文明の危機である。その原因は倫理の欠如であることについては大方の見方は一致している。地球倫理の確立は母性文明の創設の前提条件といえる。
10.現在、国連倫理サミットの開催が国際的に注目されているのはこのような理由からである。地球倫理の確立、母性文明の創設、そして真の核廃絶は三位一体の関係にある。オバマ大統領の掲げる「核兵器のない世界」のヴィジョンは「核兵器も原発もない世界」に高められなければならないが、そのための具体的第一歩は国連倫理サミットの開催であり、オバマ大統領として今年9月の国連総会の機会にこれを実現するためのイニシャティヴをとることが強く望まれる。同サミットの目的は、毎年地球倫理の重要さに思いをはせることを可能にする地球倫理国際日の創設であり、地球倫理の内容についての論争は回避することとしている。
平成24年7月29日
村田光平
・1956年頃世界は冷戦の直中にあり、核戦争による滅亡の危機に瀕しておりました。私がある懸賞論文で「世界は全滅の瀬戸際にある」と書いたことを鮮明に思い出します。
・現在世界は福島原発事故の結果、4号機問題が示す如く最悪の事態となれば究極の破局に向かう危機に直面しております。原発事故は最終的に原爆以上の人的、物的被害をもたらす恐ろしいものであることが示されつつあります。
・このように核は軍事利用、民事利用を問わず人類が受容できない惨禍をもたらすものであることが立証されたのです。核の恐ろしさをすべて経験した日本こそ民事、軍事を問わない核廃絶実現に貢献する歴史的使命を帯びるに至ったといえます。
・しかしながら福島事故があたかも無かったかの如く、原発が内外で擁護されております。「福島切捨て」は断じて許せません。今なお17万人を超える避難者を含む被害者の限りなく不幸な立場に立ち、原発につき次のように総括し、内外に発信して行く所存です。
1.原発はその事故がもたらす長期間にわたる被害の甚大さを考えれば原爆よりも恐ろしいものである。平和利用の名称は廃止すべきである。
2.福島事故は最悪の場合には日本のみならず世界の究極の破局に発展し得たことが現実に立証された。その可能性は4号機危機が示す通りいまだ排除されない。この実在する可能性の認識を全世界に広げることが急務となっている。
3.正常な判断に基くならば地震国、津波国の日本に原発が54基も存在することにはならなかった筈である。これを可能にしたのは倫理と責任の欠如である。金をばらまき破局の種を植え付けてきたのである。原発は腐敗と不可分であることが立証された。これは日本に限られたことではない。
4.この倫理と責任の欠如を象徴するのが、解決できない放射性廃棄物の処理である。これは未来の世代の人権を蹂躙するものである。原発輸出および再稼働実施で立証された福島事故後の「原子力村」の巻き返しは不道徳極まりない。放射能汚染による加害国としての国際的責任の自覚の欠如も指摘されている。
5. 福島事故の教訓として世界が脱原発に向かわなければ必ず事故は再発することにつき、日本は世界に警告を発するべきである。8年前に発信した「日本の命運を左右する電力会社」と題する警鐘も、2年前にバーゼルでの核戦争防止の世界大会で発信した「核の大惨事による究極の破局を未然に防ごう」との呼びかけも現実のものとなってしまったことが悔やまれる。
6.事故の及ぶ範囲が世界的規模のものであることからすれば原発を所有しない国も脱原発に向けて発言することが求められる。ドイツ、スイス、イタリアなど脱原発に踏み切った国々はその立場を世界に向けて発信し、民事、軍事を問わない核廃絶の実現に貢献して行くことが強く望まれる。
7.福島事故は母性文化の日本が明治維新後軍国主義という父性文化を取り入れ、戦後も経済至上主義という別の父性文化がこれにとって代わったことがもたらした破局である。父性文化が破局をもたらすことは歴史が立証しており、これを避けるには母性文化が不可欠である。福島事故の教訓は「経済重視から生命重視へ」だと主張する所以である。具体的には現在の力の父性文明から和の母性文明への転換である。
8.福島事故は無限の惨禍をもたらす原発事故というものが人間社会として受容できないものであることを示した。福島事故の最大の教訓はこのような惨禍が派生する可能性はゼロにするべきであるという人類の忘れられた大原則を想起させたことである。この大原則が求めるものは民事、軍事を問わない核廃絶の実現である。上述の母性文明への転換はその前提条件である。
9.現在人類が直面している危機は文明の危機である。その原因は倫理の欠如であることについては大方の見方は一致している。地球倫理の確立は母性文明の創設の前提条件といえる。
10.現在、国連倫理サミットの開催が国際的に注目されているのはこのような理由からである。地球倫理の確立、母性文明の創設、そして真の核廃絶は三位一体の関係にある。オバマ大統領の掲げる「核兵器のない世界」のヴィジョンは「核兵器も原発もない世界」に高められなければならないが、そのための具体的第一歩は国連倫理サミットの開催であり、オバマ大統領として今年9月の国連総会の機会にこれを実現するためのイニシャティヴをとることが強く望まれる。同サミットの目的は、毎年地球倫理の重要さに思いをはせることを可能にする地球倫理国際日の創設であり、地球倫理の内容についての論争は回避することとしている。
2012年08月09日
8/10午後6時 対県庁~九電、川内原発再稼働反対の抗議行動
8/10(金)午後6時! 対鹿児島県庁~九電、川内原発再稼働反対の定例抗議行動に起ち上がろう!
・この抗議行動は、鹿児島県庁前にて毎週金曜日夕方18:00から市民の有志が集まって行われます。19:00からは、県庁前~九電支社前を一周するデモ行進を行います。
・前回第4回は多数のご参加(50名~60名)有難うございました。今回は第5回となります。首都圏の盛り上がりに負けないよう、さらに拡大していきましょう。また、前回に引き続き、脱原発の歌などを、現地で発表できる方やバンドの方等は、ぜひ申し出てください。
・チラシ配り開始:今回から、可能な方は、夕刻5時半から県庁正門前にお集まりいただいて、帰りの県庁職員の皆さんにチラシ配りをしたいと思います。チラシは300枚用意してあります。
・門前集会に切り替え:前回から、集会は、県庁構内ー庁舎前ではなく、通行人ー通行車両の皆様によく見えるよう、正門前歩道上で行いたいと思います。従って、メガフォンだけでなく、はじめからハンドマイクの使用が可能になります。
・雨具の用意は多分いらないでしょうが、飲み物などを持参し、熱中症にならないように気をつけましょう!季節柄、ウチワも役に立ちます。また、簡易プラカードとして、ウチワに白い紙を貼り、思い思いの文字を書かれている方も、この間何人かおられました。良いアイディアですね。
・自転車や乳母車を引いてのご参加も、なんら問題ないくらいゆるやかなデモです。気楽にご参加を!
・前回から、薩摩川内市・霧島市の仲間とも電話で連絡を取り合い、状況交換をしながらの集会・デモになっています。
・この一連の集会・デモにおいて、参加者がご自分の(団体等の)チラシ等を配布するに当たっては、必ず事前に(出来れば前日までに)、世話人会の了承を取って頂きたいと思います。無断配布はご遠慮下さい。尚、連絡先は、「仮代表」の岩井 哲(℡・090-3419-6153、メルアド・tetsu080846@po5.synapse.ne.jp)まで、よろしくお願いいたします。
・最後に、デモ申請・各種旗・風船・チラシ印刷代など、出費もかさんでいますので、集会中・デモ出発前に、皆さんに百円カンパをお願いしております。 <哲>
・この抗議行動は、鹿児島県庁前にて毎週金曜日夕方18:00から市民の有志が集まって行われます。19:00からは、県庁前~九電支社前を一周するデモ行進を行います。
・前回第4回は多数のご参加(50名~60名)有難うございました。今回は第5回となります。首都圏の盛り上がりに負けないよう、さらに拡大していきましょう。また、前回に引き続き、脱原発の歌などを、現地で発表できる方やバンドの方等は、ぜひ申し出てください。
・チラシ配り開始:今回から、可能な方は、夕刻5時半から県庁正門前にお集まりいただいて、帰りの県庁職員の皆さんにチラシ配りをしたいと思います。チラシは300枚用意してあります。
・門前集会に切り替え:前回から、集会は、県庁構内ー庁舎前ではなく、通行人ー通行車両の皆様によく見えるよう、正門前歩道上で行いたいと思います。従って、メガフォンだけでなく、はじめからハンドマイクの使用が可能になります。
・雨具の用意は多分いらないでしょうが、飲み物などを持参し、熱中症にならないように気をつけましょう!季節柄、ウチワも役に立ちます。また、簡易プラカードとして、ウチワに白い紙を貼り、思い思いの文字を書かれている方も、この間何人かおられました。良いアイディアですね。
・自転車や乳母車を引いてのご参加も、なんら問題ないくらいゆるやかなデモです。気楽にご参加を!
・前回から、薩摩川内市・霧島市の仲間とも電話で連絡を取り合い、状況交換をしながらの集会・デモになっています。
・この一連の集会・デモにおいて、参加者がご自分の(団体等の)チラシ等を配布するに当たっては、必ず事前に(出来れば前日までに)、世話人会の了承を取って頂きたいと思います。無断配布はご遠慮下さい。尚、連絡先は、「仮代表」の岩井 哲(℡・090-3419-6153、メルアド・tetsu080846@po5.synapse.ne.jp)まで、よろしくお願いいたします。
・最後に、デモ申請・各種旗・風船・チラシ印刷代など、出費もかさんでいますので、集会中・デモ出発前に、皆さんに百円カンパをお願いしております。 <哲>