2012年08月30日
伊藤知事への申入書ー南大隅“最終処分場”拒否を!
鹿児島県知事
伊藤祐一郎様
申 入 書
南大隅町への放射能汚染土最終処分場計画に対し、
直ちに拒否声明を出すこと
2012.8.29
反原発・かごしまネット
代表 橋爪健郎
〒892-0873 鹿児島市下田町292-1
TEL 099-248-5455 FAX 099-248-5457
2012年8月23日、「福島県で行われている放射性物質の除染作業で出た汚染土の最終処分場の候補地に南大隅町が上げられている」という突然のテレビ報道がありました。政府関係者の「南大隅町は唯一にして最大の最終処分場候補地だ」というコメントまで報道されました。
8月25日付の南日本新聞によれば、南大隅町長は「全く聞いていない話で驚いている。国から正式の打診はないし誘致もしていない」と、テレビ報道を否定。また鹿児島県環境林務部長も「国からの接触や打診はない」と全面否定しています。県民や自治体が関知しないところで、このような計画が極秘裏に進められているとすれば、政府の態度に激しい憤りを感じざるを得ません。
同じ南日本新聞で、貴職は「大隅は食の供給基地として育てるので、原発関連施設は絶対受け入れられない」と環境林務部長に表明した旨、報道されています。
かくなる上は、県民の不安、疑心暗鬼を打ち消すために、直ちに、放射能汚染土の南大隅町への持ち込み計画に対する拒否声明を出すことを要望します。さらにこの問題に関する一切の情報を公開し、今後も情報公開と県民との意見交換を前提に対処するよう要望します。
放射性物質は移動させない、発生個所に封じ込めるというのが、国際的な常識でもあります。放射能汚染土は、事故原因企業である東電の福島第一原発、第二原発、ないしは修復不能な汚染地帯で厳重管理するしかないのです。鹿児島県は非汚染地帯にあり安全な農水産物の供給県として、広範囲に放射能に汚染された東日本に貢献すべきだと考えます。
汚染土の「最終処分場」に関わる問題点は以下の通りと認識しています。
1.セシウムだけでも半減期30年の10倍として300年、半減期が2万4000年のプルトニウムを含むことを考慮すると、もっと長期にわたる人類からの隔離が必要な汚染土を、コンクリートの建屋とドラム缶で管理するなどといった手法では、環境汚染はとうてい不可避なこと。
2.農業県鹿児島の農産物、水産物は、風評被害で壊滅的な打撃をこうむること。
3.数百億ともいわれる建設費、交付金を前に人心の荒廃が懸念され、南大隅町では修復不能な住民間の対立が予想されること。
4.高レベル廃棄物最終処分場の建設につながっていくこと。ー等が考えられます。
以下申し入れます。
一、南大隅町への放射能汚染土最終処分場計画に対し、直ちに拒否声明を出すこと。
一、当該処分場計画に関する一切の情報を公開し、今後も情報公開と県民との意見交換を前提に対処すること。
以上
伊藤祐一郎様
申 入 書
南大隅町への放射能汚染土最終処分場計画に対し、
直ちに拒否声明を出すこと
2012.8.29
反原発・かごしまネット
代表 橋爪健郎
〒892-0873 鹿児島市下田町292-1
TEL 099-248-5455 FAX 099-248-5457
2012年8月23日、「福島県で行われている放射性物質の除染作業で出た汚染土の最終処分場の候補地に南大隅町が上げられている」という突然のテレビ報道がありました。政府関係者の「南大隅町は唯一にして最大の最終処分場候補地だ」というコメントまで報道されました。
8月25日付の南日本新聞によれば、南大隅町長は「全く聞いていない話で驚いている。国から正式の打診はないし誘致もしていない」と、テレビ報道を否定。また鹿児島県環境林務部長も「国からの接触や打診はない」と全面否定しています。県民や自治体が関知しないところで、このような計画が極秘裏に進められているとすれば、政府の態度に激しい憤りを感じざるを得ません。
同じ南日本新聞で、貴職は「大隅は食の供給基地として育てるので、原発関連施設は絶対受け入れられない」と環境林務部長に表明した旨、報道されています。
かくなる上は、県民の不安、疑心暗鬼を打ち消すために、直ちに、放射能汚染土の南大隅町への持ち込み計画に対する拒否声明を出すことを要望します。さらにこの問題に関する一切の情報を公開し、今後も情報公開と県民との意見交換を前提に対処するよう要望します。
放射性物質は移動させない、発生個所に封じ込めるというのが、国際的な常識でもあります。放射能汚染土は、事故原因企業である東電の福島第一原発、第二原発、ないしは修復不能な汚染地帯で厳重管理するしかないのです。鹿児島県は非汚染地帯にあり安全な農水産物の供給県として、広範囲に放射能に汚染された東日本に貢献すべきだと考えます。
汚染土の「最終処分場」に関わる問題点は以下の通りと認識しています。
1.セシウムだけでも半減期30年の10倍として300年、半減期が2万4000年のプルトニウムを含むことを考慮すると、もっと長期にわたる人類からの隔離が必要な汚染土を、コンクリートの建屋とドラム缶で管理するなどといった手法では、環境汚染はとうてい不可避なこと。
2.農業県鹿児島の農産物、水産物は、風評被害で壊滅的な打撃をこうむること。
3.数百億ともいわれる建設費、交付金を前に人心の荒廃が懸念され、南大隅町では修復不能な住民間の対立が予想されること。
4.高レベル廃棄物最終処分場の建設につながっていくこと。ー等が考えられます。
以下申し入れます。
一、南大隅町への放射能汚染土最終処分場計画に対し、直ちに拒否声明を出すこと。
一、当該処分場計画に関する一切の情報を公開し、今後も情報公開と県民との意見交換を前提に対処すること。
以上