2013年03月01日
南大隅町長に収賄の疑い
「HUNTER」で南大隅町の特集 第二弾です。
鹿児島・南大隅町長に収賄の疑い
背景に高レベル放射性廃棄物の最終処分 ―蠢く原子力ムラ> 2013年3月 1日 09:35
http://hunter-investigate.jp/news/2013/03/-5322-1526-12-19-13.html
風光明媚な薩南の静かな町に、町政トップの収賄疑惑が浮上!。
鹿児島県肝属郡南大隅町の森田俊彦町長(53)が、電力業界の関係者と見られる会社社長と親密な関係を続けていたことが判明。平成22年に、その社長からモーターボートを譲り受けていたことに加え、指宿市にある社長の別荘、東京の本社などを訪れていたことも分かった。
今月15日のHUNTERの取材に対して、疑惑を真っ向から否定していた森田町長は、26日になって社長との関係も含めそれまでの主張がすべて嘘だったことを認めている。
背景にあるのは、「原子力発電環境整備機構」(ニューモ)が進める「核のごみ」=高レベル放射性廃棄物の最終処分地問題。町長の収賄疑惑で原子力ムラの暗躍が顕在化した形だ。
(中略)
堕ちた町政トップ
一連の裏付け取材を終えた記者は26日、再度南大隅町役場に森田町長を訪ねた。以下、町長室での、前回同様に総務課長を交えての取材記録である。
記者:町長は友人が居て、その人が倒産したと。お金を貸していたから、そのカタにモーターボートを取ったとおっしゃった。町長はいくらくらいお金を貸していたんですか?
町長:そこそこですね。
記者:ほう、そこそこ?ところで、これが船舶の記録。あなた、嘘をつきましたよね。元の持ち主は原さんじゃないですか。売買になってますがね?
町長:・・・・・・。
記者:借金のカタですかね、本当に?
町長:ええ・・・・。
記者:違うでしょう。確認取れてますよ。平成19年に原さんが買って、22年に町長に売ってますよね。公式な記録ですよね。なぜ嘘をつきました?
町長:いや、私がお金を貸して・・・・。
記者:誰にですか?確認できますか?こちらはあなたの言い分を信用したでしょう。友人を助けたみたいな話をして、美談だと思ったが、真っ赤な嘘じゃないか。最初の船舶登録は指宿ですよ。あなた、指宿の別荘にも行ったことがあるでしょう。行きましたよね。
町長:ありますね。
記者:東京でも会ってますよね。町長になってからも。赤坂プリンス。忘れたとは言わせませんよ。
町長:・・・・・・。
記者:なぜ嘘をついたのか、正直に話してもらえませんか?
町長:ハァァァァーーーーー。
記者:噂になったから、嘘をついたということですか?
町長:そうです。
記者:よくないと思いますよ。
町長:よくない。
記者:これから先は嘘はつかないで下さいよ。いくらで買ったものですか?
町長:15万。
記者:15万?これ100万以上するんじゃないですか?なぜ嘘ばかりつくんですか?
町長:・・・・・・。
記者:町長になって、何回原さんと会いましたか?
町長:・・・・・・。
記者:あなた、調子に乗って、さっき『そこそこ貸した』と言いましたよね。
町長:私は買ったつもりで・・・・。
記者:これで選挙に出れますか?
町長:これはもう突っ返します。
記者:何を?ボートを?それは遅いですよ。選挙前だから突っ返す?それはないでしょう。買ったんでしょう?
町長:・・・・・・。
記者:原さんと密約でもあるんじゃないですか?なにか一筆入れたとか。
町長:ないです。
記者:なければ隠す必要などないじゃないですか。
町長:変に疑われるからです。
記者、いや、“疑い”じゃなかったではないですか。
町長:・・・・・・。
記者:オリエンタル商事の東京の麹町の事務所に行かれたことありますよね。ビルの7階の。
町長:あります。
記者:ありますよね。きれいな事務所ですよね。
町長:はい。
記者:原さんって、どんな人ですか?何をやっている人ですか?
町長:それは分かりません。
記者:分からないのに付き合ってたんですか?
町長:・・・・・・。
記者:もう一度聞きますよ。原さんはどんな人ですか?
町長:前に町長からね、核廃棄物の処分場をこちらの方に持ってこようという話を取り次がれた人だということで、ご紹介を受けました。
記者:誰から取り次がれたんですか?電気事業連合会ですか、ニューモですか?
町長:分かりません。
記者:原さんはどんな人間か分かりますか?
町長:分かりません。本人は何も言ってません。
記者:おかしな話ですね?なぜ嘘をついたのですか?
町長:攻撃材料に使われたので否定すべきと考えた。
記者:李下に冠、瓜田に履という。まさにそれでしょう。選挙どころではない。
ちなみに、オリエンタル商事が現在の所在地に移転したのは、平成23年11月のことだ。現在の同社がビルの7階にあることを知っているということは、少なくともこの時期以降に町長が原氏と接触していたことを示している。平成21年に町長になってから、原氏とは会っていないと主張していた森田町長の話は、まったくの嘘だったということだ。
モーターボートが友人への借金のカタだったという話は嘘、町長就任後は原氏と会っていないという主張も嘘。森田町長の言い分は、すべて崩れたことになる。
そればかりではない。モーターボートを「突っ返す」と言い出したことで、じつは無償で譲渡された可能性があるだけでなく、こっそり別荘を訪問したり、東京で会っていたりという事実から、飲食などの接待を受けていた疑いも出てきた。
町長の話から、オリエンタル商事の原氏が、電力業界―とりわけ「原子力発電環境整備機構」(ニューモ)と深いつながりを有していることも浮き彫りとなった。
南大隅町では、平成19年に町や町議会関係者らが「高レベル放射性廃棄物最終処分場」の誘致に動き、ニューモの人間を呼んで説明会を開いていたのである。
町長の話にあった『前に町長からね、核廃棄物の処分場をこちらのほうに持ってこようという話を取り次がれた人だということで、ご紹介を受けました』という原氏についての説明が事実なら、原氏にはニューモを動かせるだけの力があるということ。そうなると、同氏が原子力ムラの関係者である可能性が高くなる。
収賄への疑念
南大隅町で起きている疑惑は、福島第一原発の事故によって発生した放射性廃棄物汚染土の処分地に限ったものではなく、さらに深刻な事態をもたらす「高レベル放射性廃棄物」の最終処分にからむ話である。
実態がよく分からないオリエンタル商事という会社の社長が、前町長に処分場誘致を働きかけ、さらに現町長の就任後にモーターボートを譲り、自身の別荘に招いたり、東京で会うなどしていたことは明白。原子力ムラの暗躍は、現在も続いているのである。
これまでの直接取材の結果から言って、モーターボートの無料譲渡や接待が疑われる事態であり、収賄の疑いを持たれてもおかしくない格好だ。
一連の原氏との関係を隠蔽したあげく、モーターボート所得過程を友人への貸付金のカタだったなどという嘘をつく町長。HUNTERの取材結果を知った南大隅町の住民からは、刑事告発を検討する声も上がっている。
鹿児島・南大隅町長に収賄の疑い
背景に高レベル放射性廃棄物の最終処分 ―蠢く原子力ムラ> 2013年3月 1日 09:35
http://hunter-investigate.jp/news/2013/03/-5322-1526-12-19-13.html
風光明媚な薩南の静かな町に、町政トップの収賄疑惑が浮上!。
鹿児島県肝属郡南大隅町の森田俊彦町長(53)が、電力業界の関係者と見られる会社社長と親密な関係を続けていたことが判明。平成22年に、その社長からモーターボートを譲り受けていたことに加え、指宿市にある社長の別荘、東京の本社などを訪れていたことも分かった。
今月15日のHUNTERの取材に対して、疑惑を真っ向から否定していた森田町長は、26日になって社長との関係も含めそれまでの主張がすべて嘘だったことを認めている。
背景にあるのは、「原子力発電環境整備機構」(ニューモ)が進める「核のごみ」=高レベル放射性廃棄物の最終処分地問題。町長の収賄疑惑で原子力ムラの暗躍が顕在化した形だ。
(中略)
堕ちた町政トップ
一連の裏付け取材を終えた記者は26日、再度南大隅町役場に森田町長を訪ねた。以下、町長室での、前回同様に総務課長を交えての取材記録である。
記者:町長は友人が居て、その人が倒産したと。お金を貸していたから、そのカタにモーターボートを取ったとおっしゃった。町長はいくらくらいお金を貸していたんですか?
町長:そこそこですね。
記者:ほう、そこそこ?ところで、これが船舶の記録。あなた、嘘をつきましたよね。元の持ち主は原さんじゃないですか。売買になってますがね?
町長:・・・・・・。
記者:借金のカタですかね、本当に?
町長:ええ・・・・。
記者:違うでしょう。確認取れてますよ。平成19年に原さんが買って、22年に町長に売ってますよね。公式な記録ですよね。なぜ嘘をつきました?
町長:いや、私がお金を貸して・・・・。
記者:誰にですか?確認できますか?こちらはあなたの言い分を信用したでしょう。友人を助けたみたいな話をして、美談だと思ったが、真っ赤な嘘じゃないか。最初の船舶登録は指宿ですよ。あなた、指宿の別荘にも行ったことがあるでしょう。行きましたよね。
町長:ありますね。
記者:東京でも会ってますよね。町長になってからも。赤坂プリンス。忘れたとは言わせませんよ。
町長:・・・・・・。
記者:なぜ嘘をついたのか、正直に話してもらえませんか?
町長:ハァァァァーーーーー。
記者:噂になったから、嘘をついたということですか?
町長:そうです。
記者:よくないと思いますよ。
町長:よくない。
記者:これから先は嘘はつかないで下さいよ。いくらで買ったものですか?
町長:15万。
記者:15万?これ100万以上するんじゃないですか?なぜ嘘ばかりつくんですか?
町長:・・・・・・。
記者:町長になって、何回原さんと会いましたか?
町長:・・・・・・。
記者:あなた、調子に乗って、さっき『そこそこ貸した』と言いましたよね。
町長:私は買ったつもりで・・・・。
記者:これで選挙に出れますか?
町長:これはもう突っ返します。
記者:何を?ボートを?それは遅いですよ。選挙前だから突っ返す?それはないでしょう。買ったんでしょう?
町長:・・・・・・。
記者:原さんと密約でもあるんじゃないですか?なにか一筆入れたとか。
町長:ないです。
記者:なければ隠す必要などないじゃないですか。
町長:変に疑われるからです。
記者、いや、“疑い”じゃなかったではないですか。
町長:・・・・・・。
記者:オリエンタル商事の東京の麹町の事務所に行かれたことありますよね。ビルの7階の。
町長:あります。
記者:ありますよね。きれいな事務所ですよね。
町長:はい。
記者:原さんって、どんな人ですか?何をやっている人ですか?
町長:それは分かりません。
記者:分からないのに付き合ってたんですか?
町長:・・・・・・。
記者:もう一度聞きますよ。原さんはどんな人ですか?
町長:前に町長からね、核廃棄物の処分場をこちらの方に持ってこようという話を取り次がれた人だということで、ご紹介を受けました。
記者:誰から取り次がれたんですか?電気事業連合会ですか、ニューモですか?
町長:分かりません。
記者:原さんはどんな人間か分かりますか?
町長:分かりません。本人は何も言ってません。
記者:おかしな話ですね?なぜ嘘をついたのですか?
町長:攻撃材料に使われたので否定すべきと考えた。
記者:李下に冠、瓜田に履という。まさにそれでしょう。選挙どころではない。
ちなみに、オリエンタル商事が現在の所在地に移転したのは、平成23年11月のことだ。現在の同社がビルの7階にあることを知っているということは、少なくともこの時期以降に町長が原氏と接触していたことを示している。平成21年に町長になってから、原氏とは会っていないと主張していた森田町長の話は、まったくの嘘だったということだ。
モーターボートが友人への借金のカタだったという話は嘘、町長就任後は原氏と会っていないという主張も嘘。森田町長の言い分は、すべて崩れたことになる。
そればかりではない。モーターボートを「突っ返す」と言い出したことで、じつは無償で譲渡された可能性があるだけでなく、こっそり別荘を訪問したり、東京で会っていたりという事実から、飲食などの接待を受けていた疑いも出てきた。
町長の話から、オリエンタル商事の原氏が、電力業界―とりわけ「原子力発電環境整備機構」(ニューモ)と深いつながりを有していることも浮き彫りとなった。
南大隅町では、平成19年に町や町議会関係者らが「高レベル放射性廃棄物最終処分場」の誘致に動き、ニューモの人間を呼んで説明会を開いていたのである。
町長の話にあった『前に町長からね、核廃棄物の処分場をこちらのほうに持ってこようという話を取り次がれた人だということで、ご紹介を受けました』という原氏についての説明が事実なら、原氏にはニューモを動かせるだけの力があるということ。そうなると、同氏が原子力ムラの関係者である可能性が高くなる。
収賄への疑念
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実態がよく分からないオリエンタル商事という会社の社長が、前町長に処分場誘致を働きかけ、さらに現町長の就任後にモーターボートを譲り、自身の別荘に招いたり、東京で会うなどしていたことは明白。原子力ムラの暗躍は、現在も続いているのである。
これまでの直接取材の結果から言って、モーターボートの無料譲渡や接待が疑われる事態であり、収賄の疑いを持たれてもおかしくない格好だ。
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Posted by 代表:岩井哲 at 14:45│Comments(0)
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