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2012年09月20日

一体、この国は何を考え、どこへ行こうとしているのか?

【原発通信】第299号

▼この国は何を考え、どこへ行こうとしているのか

【2030年代に原発稼働ゼロを目指すとした「革新的エネルギー・環境戦略」を政府が決定してわずか5日。この戦略の閣議決定が見送られた】とのこと。あきれてものが言えません。いったいこれまで何をやってきたのか。このいい加減な戦略さえ決められないとは。「決める政治」だと胸を張っていたのではないか。

 バカも休み休み言えという感じです。それだけ原子力マフィアの暗躍が凄まじいということか。こんなときに尖閣問題があつくなっています。何も期待もできないのだということを自ら言っているようなものです。

 そして、今日原子力マフィアの一員である田中俊一を委員長とした「原子力規制庁」が発足しました。看板を変えただけとなることだけは、何としても阻止しなければなりません。そのためには何をすべきか、考え、行動を起こしましょう。結論は出ているのです!


●<原発ゼロ目標後退>憤る市民、被災地 「全くひどい」毎日新聞 9月19日(水)13時41分配信

【「国民をばかにしているのか」--。2030年代に原発稼働ゼロを目指すとした「革新的エネルギー・環境戦略」を政府が決定してわずか5日。この戦略の閣議決定が見送られたことに、原発に反対してきた市民や東京電力福島第1原発事故の被災地の首長らから怒りの声が噴出した】

【茨城県東海村の村上達也村長は「革新的エネルギー・環境戦略とは何なのか。全くひどい。もう一度原発事故が起こらないと分からないのか。この国にはあきれる」と政府を強く批判。枝野幸男経済産業相が15日に新たな戦略の説明のため訪れた青森県では、幹部が「大臣が説明したことは重いはずなのに、どういうことか。核燃料サイクルの継続もほごにされるのでは」と憤慨した】

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120919-00000047-mai-pol


●<原子力規制委発足>新たな安全基準作りへ 田中委員長認証

毎日新聞 9月19日(水)11時31分配信

【規制委は5人の委員で構成。それを支える規制庁の約460人のうち、8割の約350人は保安院の原子力規制部門がほぼ丸ごと移った。残りは安全委と文科省から約40人ずつ、環境省から約10人、警察庁や国土交通省などから計約10人。初代長官には池田克彦前警視総監が就いた】

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120919-00000032-mai-pol


▼もんじゅに見る原子力マフィアの暗闘

 核燃サイクルは砂上の楼閣

 まさに核燃料サイクルという輪をいかにして突き破るか、一点突破全面展開が問われています。どこか一点が突き崩されれば、成り立たない砂上の楼閣=環なのですから。だからこそ、マフィアも必死です。自分たちの最後の息の根が止められるかどうかの問題なのですから。


●復興予算 原子力ムラに もんじゅ運営独法 核融合研究、42億円流用

東京新聞2012年9月16日

【政府の二〇一二年度予算の復興特別会計のうち、高速増殖原型炉「もんじゅ」などを運営する独立行政法人・日本原子力研究開発機構(原子力機構)の核融合エネルギー研究費に四十二億円が計上されていたことが分かった。

復興とは無関係との指摘について、原子力機構は「被災地の研究拠点を通じて、復興を支える技術革新を促進できる」と強弁。文科省も「被災地の産業振興だけでなく、日本全体の復興につながる」と説明している】

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2012091690070712.html


●<もんじゅ>文科相、従来通りの運用継続 福井知事に表明

毎日新聞 9月18日(火)20時4分配信

【政府が決定した革新的エネルギー・環境戦略を巡り、平野博文文部科学相は18日、福井県庁で西川一誠知事と会談し、高速増殖原型炉「もんじゅ」(同県敦賀市)の扱いについて「重要性は従来通り」と説明し、これまでと同様の運用を続ける考えを示した。政府は将来的な廃炉も検討していたが、結局は変更されないことになった】

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120918-00000066-mai-soci


●文科相「もんじゅ継続」…福井知事「甚だ迷惑」
読売新聞 9月18日(火)13時28分配信

【政府は「革新的エネルギー・環境戦略」の策定段階で、もんじゅの実用化を断念。今後は「高速増殖炉開発の成果をとりまとめ、廃棄物の削減や有害度の低減などを目指した研究を年限を区切って行い、成果を確認の上、終了する」とした。

 これについて、平野氏は「もんじゅは引き続き、高速増殖炉としての研究成果を得ていかなければならない」と説明し、研究の年限については言及しなかった。

 西川知事は「もんじゅの運用に関しては福井県も含めて協議する約束だった。方針がぐらぐらしたのは東京だけで議論したからで、地元としては甚だ迷惑な話だ」と不快感を示した】

 まあ、読売新聞らしい記事の書き方です。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120918-00000647-yom-pol


●もんじゅ研究開発継続 敦賀市長「少し安堵」 福井
産経新聞 9月19日(水)7時55分配信

 こちらは産経新聞。「人情」「浪花節」路線での記事です。

 川瀬市長、「地元は、いくらでも協力していきたい」? 要は、これでカネがでる。予算案など頭を絞らなくていいやというところでしょう、本音は。エネルギーだの、なんなのとは関係ありません。ヤクチュウー患者が、切れかかっていやヤクが手に入ると安心している構図と同じです。

 繰り返します、50年100年後どうなろうと知ったこっちゃないと。それよりカネだよカネとよそへ行って「自説」を振りまいた市長をもったことがある敦賀市です。

【平野文科相はこの日、敦賀市役所で河瀬市長と会談し、「もんじゅの研究成果を刈り取っていき、研究を続行させていく」と約束。これに対し、河瀬市長も「地元は、いくらでも協力していきたい」と話した】

【河瀬市長は記者団に対し、「平野大臣の発言では、もんじゅが何ら変わりないことが確認でき、良かった。研究開発は大事であり、態勢を強化し、安全を追求してもらいたい」と話した】

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120919-00000039-san-l18


●敦賀原発増設計画、文科相にただす 福井知事「準備工事はほぼ終了」
福井新聞(2012年9月19日午前7時10分)

【会談で西川知事は「敦賀3、4号機は大間原発とほぼ同時期に認可申請したのに(安全審査に)8年余り費やしている。手続きがしっかりなされていない」と批判した。その上で、古い原発を廃炉にし、安全性を高めた新しい型式の原発を建設する考えがあるのかただし「国がはっきりと方針を示して対応することが大事。あいまいなままでは地元としても問題」と指摘した。

 また、河瀬市長は3、4号機の本体着工が延びてきた経緯に触れ「ぜひ経産相にも現場を見てほしい。(土地の造成工事などに)1400億円を投資してほとんど出来上がっており、あとは上に(原発が)建つだけの状況」と訴えた。

 一方、吉田議長は関係閣僚が現地視察するよう求め「本体工事は進んでいないが敷地工事は進んでいる。現状をしっかりわきまえて判断してほしい」と述べた。】

 福島で何が起こったなんて関係ありません。カネ、カネ、人のことより自分の懐です。情けない連中です。こんな連中が世の中を動かしているのです。対区間だとか、人は入らないコンサートホール、熊しか歩かない立派な山道などなら、構いません(いや構うのだけれど)。しかし、原発は、大げさではなく全世界の人々に影響を与えるものなのです。

http://www.fukuishimbun.co.jp/localnews/npp_restart/36988.html


●官房長官、敦賀1と美浜1・2号機の廃炉に言及

読売新聞 9月18日(火)13時28分配信

【藤村官房長官は18日午前の記者会見で、原子力発電所の稼働について、40年以上経過している日本原子力発電敦賀原発1号機と関西電力美浜原発1、2号機(いずれも福井県)について、廃炉にする方針を示した】

 もんじゅ延命と抱き合わせでの「判断」ということでしょう。こんな古くて、活断層のうえの危ない原発、早晩廃炉しかないのは明確なのですから。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120918-00000682-yom-pol


●<日本原燃>核燃再処理工場、完成を1年延期
毎日新聞 9月18日(火)19時29分配信

【青森県六ケ所村で試運転中の使用済み核燃料再処理工場について、日本原燃(本社・同村)は18日、完成予定時期を1年延期し、来年10月にすることを決めた。19日に工程変更を県に届け出る。工程延期は10年9月に次いで通算19回目。当初97年完成を目指していたが、トラブル続きで大幅に遅れている】

 これももんじゅと一蓮托生。環を形成する一環なのですから、そうやすやすと、「廃止」とは言えない。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120918-00000054-mai-soci


●社説:原子力規制委発足 事業者の虜になるな

毎日新聞 2012年09月19日 02時31分

【原発で緊急事態が起きた際には、規制委が原子炉への注水など専門的な対策を判断し、首相もそれを覆すことができないなど規制委は極めて強い権限を持つ。それだけに、原発関連業界や学界、政治からの不当な圧力を排除した「原子力安全の番人」として、国民の健康と安全を守る原子力規制行政の実現に全力を尽くしてほしい】

 とはいうものの、

【規制庁の職員の多くは保安院などからの横滑り組が占めるが、虜とならないための専門性の向上策や意識改革が欠かせない】

 どうせ、素人にはわかりゃしないのだと、いや、自分たちもよくわからないから電力会社に丸投げしていたっけ…。

http://mainichi.jp/opinion/news/20120919k0000m070135000c.html





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Posted by 代表:岩井哲 at 18:50│Comments(0)脱原発資料・発言
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