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2014年07月18日

九電・川内原発「適合性審査」への「審査書案」破棄申し入れ

原子力規制委員会 田中俊一委員長殿
 
  九電・川内原発「適合性審査」への「審査書案」破棄申し入れ
       2014年7月16日 かごしま反原発連合有志
                

 原子力規制委員会が本日16日、川内原発1,2号機の適合性審査について「審査書案」を出してきました。今後、パブリック・コメント、地元同意を経て、9月にも川内原発が再稼働される可能性が高まっています。
 これに対し私達は、以下の諸点の疑義により、川内原発「審査書案」の破棄を申し入れます。

1.福島原発の3.11事故に関連し、しばらく前に明らかにされた『吉田調書』では、3.11直後に、第一原発の職員の9割以上が、吉田所長の命令に反して、現場を放棄していなくなったこと。また、第一原発の現場で、原発自体が「制御不能」に陥ることが現実に深刻に懸念されたことが、赤裸々に述べられています。では、川内原発で、いざ過酷事故発生という時に、システムが「制御不能」に陥ることなく、また同様の「職場放棄」が起こらないと、貴職は「保証」できますか?とうてい無理でしょう。

2.この間、国や自治体主導の「避難計画」について、鹿児島県の伊藤知事でさえお手上げとなり、県議会で「10㎞~30㎞圏の避難計画など絵空事」という発言をしています。加えて、私たちは、「避難」ということ自体が、帰還の見通しなど立たない「片道切符」の「絶望的事態」であり、真の意味での「避難」などありえないと考えています。また、「避難誘導」に当たるべき自治体職員が、「職務放棄」をしないという保証もどこにもなく、仮にそうなれば、「避難計画」はまさに「絵に描いた餅」となります。突き詰めれば、われわれ住民に「避難」を求めるのではなく、川内原発自体の「避難」=「廃炉」が先決問題となる他はありません。

3.この間、「基準地震動」が、安全基準の中心になってきましたが、こんなものは、電力会社主導の所詮「架空」の数値です。「基準値」の枠を超えた事例が近年少なからずあることは、先の「福井地裁判決」が指摘するとおりです。「中央構造線」が縦断する「九州島」全体が「巨大な火山島」であり、至る所「活断層」だらけの「地震の巣」であり、「基準値」などなんの助けにもならない「絵空事」に過ぎません。

4.川内原発の周囲には、阿蘇カルデラ・小林・加久藤カルデラ・姶良カルデラ・阿多カルデラ・喜界カルデラなど、ひしめいています。この内の3つが海底に潜んでおり、「海底火山」噴火の危険を常に秘めています。われわれは、これらの火山噴火に多寡をくくって臨むことは許されません。このような人知を越えた脅威をはらむ「大自然」に対する「畏敬の念」が私たち人類には不可欠です。このような「災害対策」の基本原理として、まずは「人為的な重大な危険要因」たる「原発の再稼働」中止が喫緊の課題であることは自明の理です。
 以上により、貴職が、川内原発再稼働中止の大英断をされんことを切に望みます。


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Posted by 代表:岩井哲 at 14:15│Comments(1)脱原発資料・発言
この記事へのコメント
デタラメな規制基準適合が出ました。みんなが連携。福島原発の現実から川内原発の将来をイメージして行動する時ですね。どんどん鹿児島、九州での情報を出していただければと思います。地域を飛び出して全国に広がりましょう!
Posted by こばやしふみたか at 2014年07月18日 22:12
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