地震衝撃波の危険性・・・鹿児島県議会への陳情書

代表:岩井哲

2012年10月01日 20:12

 地撃震衝波の危険性を世界に知らせ、原発の即時廃止を求める意見書採択を鹿児島県議会がすることを求める陳情
                                    平成24年9月7日
鹿児島県議会議長 金子万寿夫 殿
住所:891-0403鹿児島県指宿市十二町4084ー3
電話:080-3186-4675
氏名:武田信弘
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 陳情の趣旨:次に述べる理由により、鹿児島県議会が地震衝撃波の危険性を世界に知らせ、原発の即時廃止を求める意見書を採択されることを陳情します。

 1995年の阪神大震災では、地震縦揺れの影響で破壊された建物があることが一部で指摘されていました。更に、地震による「鉛直方向の衝撃的な作用の存在」を指摘する論文が主に大阪市大の専門家の方たちによって書かれてします。
 しかし、その一方、通常の地震の横揺れによってそういった被害が起こされたという論文も数多く存在します。
この陳情では、最初に、兵庫県西宮市立西宮高校の鉄筋コンクリート造5階建ての特別教室棟の破壊事例を例にとり、「地盤の液状化や側方流動に起因」するという論文の論理が明らかに実態に合っていないことを示します。次に、「鉛直方向の衝撃的な作用の存在」を述べる論文が実態をよく説明していることを述べます。そして、なぜ「鉛直方向の衝撃的な作用の存在」がなかなか学会によって認められていかないのかを分析します。最後に今後の危険性について述べます。但し、この文書は陳情なので、分析などの大部分は付属資料にて述べることにします。
「鉛直方向の衝撃的な作用の存在」を述べる論文としては、大阪市立大学工学部紀要・震災特別号(1997年1月)掲載の「直下型地震による建造物の衝撃的破壊の特徴について」 那谷晴一郎 を取り上げます。「地盤の液状化や側方流動に起因」するという論文は、NIIにある「兵庫県南部地震による市立西宮高校校舎の破壊機構」西田一彦関西大学工学部教授他によるものです。

以下、1pの詳細は、docファイルをダウンロードしてご覧下さい。
http://sanshin-home.jp/n-takedaf1.doc
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2p

地震衝撃波が日本の学界では無視されている。岩盤の上に建てられている原発は特に危険だ。

揺れの激しさと地盤の硬軟との関係は複雑だ。よく、地盤が軟らかいために揺れが大きいとされるが、これは地震のS波や表面波の影響を述べたものだ。地震によって発生する地震波には基本的にP波(縦波、振動が進行方向に起こるもの、音波と同じ)とS波(横波、振動が進行方向に対して直角に起こるもの)がある。P波は最初に発生する地震波で速度は速いが軟らかい地盤で減衰しやすい。S波は速度が遅いが減衰しにくく、比較的遠くまで揺れが伝わる。普通地震の揺れとして感じられるのはS波であり、S波が地表面を伝わる表面波というものも地震の揺れとして感じられることがある。日本は軟らかい地盤が多いので、よほど大きな地震で震源域の真上にいないとP波の揺れは感じないはずだ。緊急地震速報は、伝播速度の速いP波を計測して、本震であるS波の到来を予測するものだ。新幹線が地震で止まるのも最初に来る初期微動のP波を検知しているし、原発の制御棒が作動するのも同じ原理だ。
縦揺れも横揺れも、ほぼS波や表面波によって起こっている。S波が地表面にほぼ平行に来れば縦揺れになるし、垂直方向に近ければ横揺れになる。地盤の柔らかいところでは、こういった揺れがコップの中の水と同じで、揺れやすいし、その揺れが一定時間続くことになり、その結果、地震の揺れが激しいと感じられることになる。

以下、2pの詳細は、docファイルをダウンロードしてご覧下さい。
http://sanshin-home.jp/n-takedaf2.doc
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3p

 日本の将来に大変に危険なことが隠されています。

 それは、主に大阪市立大学工学部の専門家の方たちが主張されている衝撃的地震動、特に、地震衝撃波に関することです。1995年の阪神大震災で、木造・鉄筋鉄骨コンクリート造りに関わらず、かなりの被害が出ました。震災当初、専門家の多くは、縦揺れ、それも衝撃的な縦揺れによる被害だという印象を持っていたそうです。ところが、そういった甚大な被害をもたらすほどの地震波が地震計に記録されていなかったことなどから、地震に伴う横揺れや側方流動などの現象によりそれらの被害が起こったとする見方を大多数の専門家がとるようになったのです。

 しかし、幾つかの被害を詳細に検討すると、少なくとも一部の被害は大阪市大の専門家グループが主張されている通り、衝撃的な縦揺れや地震衝撃波によりもたらされたことが明らかです。

 そして、通常の縦揺れにしても、衝撃的な縦揺れにしても、更に、地震衝撃波にしても、現状の建築法規はほとんど対処していないのです。最も大きな問題は、堅い地盤の上にある建物の方が軟らかい地盤に建つ建造物より通常の縦揺れ、衝撃的な縦揺れ、または地震衝撃波の影響を強く受けることです。

更に、原発が岩盤の上に直接建設されていることが非常に大きな危険性を招いてしまっています。堅い地盤は地震縦波を伝えやすく、地震衝撃波の影響を強く建造物(原発)へ与えるからです。

以下、3pの詳細は、docファイルをダウンロードしてご覧下さい。
http://sanshin-home.jp/n-takedaf3.doc
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